リアルな世界でも、ヴァーチャルな世界でも、饒舌な人が目立ちます。
人間は外見よりも中身が大事とは言われるけど、それは「話を聞く」上でも同じだよなと思います。
話が上手い人への批判ではなく、口下手な人の話を今まであまり聞いてこなかった自分への反省です。
仕事の世界でも、「声が大き人（発言力のある人）」の意見がどうしても通りやすい。
話の構成の上手い人、わかりやすく話す人の意見が通りやすい。
でも、それだけでいいの？
それって、もったいない。
話が上手い下手ではなく中身が大事。中身を理解する努力すればもっと良い案があるかもしれない。そういうのを見過ごすのってもったいないよねって最近、気づき始めました。
時間はかかるかもしれないけど、じっくり聞けば思いもよらないアイデアが沢山聞けるかもしれない。
そういう意味では「共感できる話」だけでなく「そういう考え方もあるのか・・」と言う話にも耳を傾ければ更に良いアイデアが聞けるかもしれないですね。
私がそう思うようになったのはある友人の存在。
彼はいろんな説明をすっ飛ばしていきなり「結論」だけを言うので理解困難、言葉数も少なく結論への説明を求めても要領を得ません。ゆえに彼の話に取り合う人はあまり居なくて、私も苦手でした。
ただ、長く付き合っていると、彼の言った結論が結構正しかったことに出くわしました。「結論への説明を求めても要領を得ません」で諦めるのはもったいないんじゃないか？と。
その後は「彼が言う結論は正しいかも？」という姿勢で焦らず丁寧に聞くようにしました。まあ、全てが正しい訳では無いが、けっこう色んなことを調べていてそれを聞くだけでも意味有るなぁと思いました。同時に、今までもったいないことしてきたなぁとも思いました。
仕事の上でも効率を重視するがゆえに、聞き取りやすい話、理解しやすい話ばかりに意識が行っていましたが、人生を豊かにするには口下手な人の意見こそ積極的に聞きたいと思います。
