定年退職目前ブログ-今宵もクネクネ

定年直前のおっさんが色々生き方見直しマン

父親を尊敬

思春期の頃は父親がちょっと嫌いでした。今となっては理由はよくわかりませんがなんとなく。ただ、それ以降も嫌ってはないが尊敬とかもしていませんでした。

私の父は旧国鉄職員を50歳ころまで続け民営化の流れの中で関係の会社へ再就職、そこで温泉旅館の設備管理やフロント業務等ののち、退職しました。

ちょうど、私が大学に入学しその後留年とかだらだらしている時期、父は再就職しました。温泉旅館へは毎日車で1時間かけて通勤してました。

あの時私は父に興味を持っていなかった。感謝も特に感じていなかった。。

 

でも、いざ自分が役職定年で未経験の分野に異動して右も左もわからない世界に飛び込んだとき、、、あの頃の父はさぞかし大変だったろうなぁ。。と思いました。

その時のことを父に聞いてみると「とにかく必死だった。息子はまだ大学だし、仕事を辞める訳にはいかなかった」という返事。

私なんか、未経験分野へ異動と言ってもたかが社内異動。。。電車の整備一筋だった公務員の国鉄職員が民間企業へ転職し旅館のフロント業務、父の心情はちょっと想像できません。。

車で1時間かけて旅館へ行き、泊まりの仕事、仲居さんや料理人、宿泊客の相手、私にはとても出来そうにない。。今更ですが父に対し心の底から感謝と尊敬をしています。

 

父は80歳を超えてから何度か心臓血管の手術をして、昨年も血管にステンドを入れる手術をしています。数ヶ月前私が前立腺癌を宣告された時に父に話すと「じいちゃん(父)は何度も死にそうになって手術で復活したんや、おまえはそのじいちゃんの息子やから大丈夫。癌は早く見つかれば死ぬことはない」と励ましてくれました。

先月、父の卒寿、母の米寿のお祝いに行った時も励まされました。

人間力と言うか、前向き精神というか、強い生き方と言うか、そういう意味で今の私は父の足元にも及ばないなぁと感じています。

そんな父から先程電話。「家庭菜園のじゃがいもを送ったからな」「治療はどうや?今は医学進んでるから大丈夫や」。。。父の存在はありがたいです。